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書籍紹介
論集
土着と近代
グローカルの大洋を行く英語圏文学
著者 | 栂 正行・木村茂雄・武井暁子 編著 |
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伊勢芳夫・北島義信・山本 伸・杉浦清文・小杉 世・小野俊太郎 著
インド,パキスタン,アフリカ,イギリス,カリブ,オセアニアそして日本と「偏在する土着,偏在する近代」のさまざまな様態を探る9編の論考を集める。「土着」と「近代」との複雑な関係が多角的な照明をあてることにより浮かびあがる。
判型・頁数 | A5判上製・368頁 |
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定価 | 本体3,500円+税 |
ISBN | 978-4-7553-0287-9 |
出版年月 | 2015年10月 |
目次
はじめに 偏在する土着、偏在する近代 栂 正行
第一章 書き換えられた土着性
─アングロ・インディアン小説の「近代化」表象 伊勢 芳夫
第二章 土着と近代、ローカルとグローバル
─スピヴァクと現代移民小説を中心に 木村 茂雄
第三章 インド・パキスタン、アフリカ英語文学における「土着」と「近代」
─ハニフ・クレイシ、モーシン・ハミード、グギ・ワ・ジオンゴを中心に 北島 義信
第四章 空洞化する近代
─スパイとゴシップのネットワーク 武井 暁子
第五章 「近代」から「近代」を問い直す
─カリビアン・ディアスポラが見つめる「土着」と「近代」 山本 伸
第六章 カリブ海地域における〈新〉植民地主義と土着/近代
─ジャメイカ・キンケイドの『小さな場所』とステファニー・ブラック監督の映画『ジャマイカ楽園の真実』を再考する 杉浦 清文
第七章 移動する土着、移動する近代
─V・S・ナイポールの作品から 栂 正行
第八章 オセアニアの舞台芸術にみる土着と近代、その超克
─レミ・ポニファシオの作品世界と越境的想像力をめぐって小杉 世
第九章 東京物語としてのゴジラ─「土着」と「近代」のジレンマ 小野俊太郎
おわりに 木村 茂雄